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 ホームぽえむ春特集 「確かな気持ちで、読んでみて下さい」

2000年3月15日作成

春というのは出逢いと別れをいっぺんに味わってしまう季節である。
その時に耳を奪われた音楽は他の季節とは違った深い感慨がある。
卒業シーズンになればさまざまな思い出を心のカバンに詰め込んで、
また多くの人が旅立ちの時を迎える。その時の感動はどこか新鮮だ。
その新鮮さが今度は出逢いで活かされ、また新しい日々が始まる。

地方差こそあるけれど、日本には四季があって、
春を迎える頃は、旅立ちの時期の姿を見せ、
たくさんの出逢いと別れが生まれます。
私にとって春は、四季の中で最も物思うことの多い季節です。
ここでは、そんな物思う春に書いた詩を集めてみました。


あたたかさでいっぱいあふれる風が
いつも肌をくすぐってるはずなのに
切ない胸のうちにヒットしている
別れがやってくる日までのカウントダウン
早足が自慢の一歩を ほんの少し
着地をかみしめるようにしてはぐらかす
「さよなら」の引力に
素っ気ない顔で反発する緊張
でも このまま終わってしまう
あたたかい風に吹かれたふりをして
「さよなら」がかすんで消えていくのを
僕は見届けるのだろう


生きる軌跡は奇跡の連続
ときめく出逢いも切ない別れも
すべて素敵なキセキにしたいから
今日も明日も 笑って過ごそう


新しい扉を開ければ
そこは迷路をさまようばかりの日々
壁を壊そうとしては阻まれ
後戻りしようと思えば道を失い
悪戦苦闘の積み重ねが続いた
何をしたって 何も変わらない
あきらめかけた頃に巡りあう
次の扉…
すべての問いかけに答えられなくても
期待されたような結果を出せなくても
許されないようで 許されていく
機械じかけの時の流れに まかされる
殻に閉じこもりっぱなしにならず
自ら求めていってみよう
勇気だけで開かれていく
次の扉を開いて


長かったゆるい眠りから覚めて
無限の大地にひとり立ち上がる
たとえ傷つき 倒れても
何度でも立ち上がれる
根を張り 青天に手を伸ばせる
無限の大地に立てる限り


「いま行かんとする同輩へ…」

夢の上手な追いかけ方を僕は知らない
同時に現実の上手な泳ぎ方もわからない
昨日とも今日とも明日ともわからぬ空間を
地に足もつかぬ不安定な状態でさまよっている
かすむことなくきらめく思い出の残像を
いつやむとも知れず漆黒との対照が
未知の物語の扉を開けようとする
扉を開き また扉を開いて進んでいく
いわば「パンドラの扉」の如く…
常に開け続けながら 夢を追いかけ続ける
前進を求めながら さらに現実の泳ぎ方を忘れる
まさに別世界 そこに魅せられた者たちは
少しずつ 少しずつ未知の世界に導かれる
そんな別世界を魅せつけ 導いていく
いつしかそうなる時を求めて
下手なりに夢を追いかけていく


ここから 別の場所へ
今から 次の時へ
生きることは 常にBrand-new Way
踏み出す一歩が迷っているからこそ
今ここにいる証拠


「桜吹雪は知っている」

淡いピンクに色づいた桜の花びらは
散る時はみんなみんな仲間はずれ
仲間とともに美しい花を魅せる姿も
暖かな風に吹かれて舞っていく姿も
人の心に素敵に映し出されていく
多勢での美しさと孤独の寂しさの両方を
桜吹雪は知っている


水平線の彼方から太陽が昇るとき
満月が雲に隠れるとき
雨上がりの空に虹が浮かぶとき
投げた白いボールが光の中へ消えるとき
試験答案の前で神様にお願いするとき
どれも出会うのと同じ 一瞬の出来事
確実に通り過ぎていく一瞬たちを
いつまでもコレクションにできる心でありますように…


明日は今日より大きく昨日よりずっと大きい
明日見る空は
今日より青く 昨日より澄んでいてほしい
去年は何もなくても 今年は少しだけでも
1年後は大きくなっていたい


卒業式の日に
ぜひともやってほしいこと
それは 教室や校舎の姿を
自分の目にしっかり焼きつけてくること
己の生きてきた空間
喜びや苦しみや戦いの日々
自分がここまで生きてきた証拠を
ずっと忘れずに持ち続けていくために


あなたのもとにも、新しい春の訪れがありますように!

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