苦しさを乗り越えて
オールスターを挟んで5連勝と一気に突き進むホークス。
ほんの2週間ぐらいまでは打てず中継ぎが踏ん張れずさらに打てずの繰り返しだったはずが。(^-^;
人それぞれだとは思うが、苦しいことは忘れることができたり、逆に忘れられなかったり。
ただどちらにしろ、苦しいことと向かい合い、乗り越えることができるのなら望んで乗り越えてもいいかなと思うことはある。
って書くと喜んで苦しさを味わえってマゾ気質みたいで良くはないか。(^-^;
まあホークスというチームを見ていけばそう思うのも無理はないけれど。
で、KBC「月刊ホークス!7月号」では、クリーンアップの役割と格闘する多村と、四番打者の責任を新しい境地で果たそうとする信彦の二人がフィーチャーされていた。
多村は横浜から移籍してきて、開幕シリーズで大爆発したもののすぐに足の故障により万全な状態でないままホークス一年目のシーズンを戦っている。
バッティング練習中に王監督・秋山総合コーチから直接打撃アドバイスを受けたり、WBCで共に戦ったメンバーがいたりする環境はベイスターズ時代にタイトルを取った選手とはいえ恵まれている。
とはいえ、ホークスでのキャリアはまだペーペーの立場。自分のパフォーマンスが不十分であればチームへの申し訳ないという思いは強いはずだ。
7/13の試合で自身の判断ミスもあって一時逆転を許した対千葉ロッテ戦について書かれた本人のブログエントリーに、その気持ちが凝縮されている。
実際、ホークスファンが多村に何を求めるのかという点も手探りの状態に思えることがある。
王監督は多村に対し「思い切って大きくスイングしなさい」とアドバイスしたそうだが、今は多村がファンに対してもっとアピールする段階なのかもしれない。
ホークスでクリーンアップを張る苦しさを乗り越えて、自分の最高のパフォーマンスがそのままホークスを優勝に導くものと信じてプレーしてもらいたい。
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もう一人、ホークスファンの喜怒哀楽の中の「怒」と「哀」とをすべて背負い込んでいるかのような今季の信彦。
99年の小久保をみてもわかるように、ホークスの四番打者は「授けられる」存在。
シーズン打率が2割未満だろうが得点圏打率が2割未満だろうが、怪我でない限りは授けられた以上その立場から逃れることはできないという、ある意味苦しみの塊のような存在でもある。
ほぼ5シーズンにわたってホークスの四番打者である信彦は、今季四番打者となって最大ともいえる不振にあえいでいる。そのせいか、心なしか不安そうな表情や(足を痛めたこともあってか)ぎこちない身体の動きもよく見受けられた。
信彦のことだからそのうち調子も上がってくるとは思ってても、凡退した時の一挙手一投足に不安材料を探してしまうほど苦しみを味わおうとする気持ちが今季はすっかり染み付いてしまったぐらいだ(苦笑)。
授けられた存在をバットで体現するのが一番だが、必ずしもそうはいかない時だってある。
オンエア内で「打てなくて下を向くのはチームに対してもよくない」というような信彦の声があった。
なんだ、自分でもよくわかってるぢゃないか。
満足のいくバッティング、それによる最高の結果なんてそうそう得られるものではないから、少しは強がってでも堂々と構えてもらわないと、それこそ1000打席中の999打席ぐらいは下を向いてベンチに戻らなくてはいけなくなるし、信彦ファンも下を向いて100円玉が落ちてないかどうかとぼとぼと探すように歩かなくてはいけなくなる。
苦しさを一生味わい続けたいという人間もそうはいないと思うから、やっぱり、ね、前向きにね。
まあ、信彦も一時の不振を脱したせいか若干余裕も感じられる表情でコメントをしてたから大丈夫かな。
あの、何て言うんだろ、和巳と信彦にはプレーだけでなく表情や発言の中にも共有したいという思いがある。ここ3シーズン、苦々しい思いをしてきたファンとしても。
だからこそ、信彦の毎度毎度映し出されるうつむいた表情がどうしても我慢できなくてね。
お前はそんなにネガティブな思いだけを背負って打席に立っているのかと。
自分は技術面で野球を見たり語ったりできないから、余計にそういう思いを強くしてしまう。
どれほどの大量点差でリードしていても、気持ちで負けてるように見えると我慢できないっていうか。
そういう中で、この火曜日斉藤和巳は「最後に優勝して皆さんと泣きたいと思います」と高らかに宣言した。
ここ3シーズン涙を流してきたファンは、苦しさを乗り越えて得られるものが何かを前もって理解しているはずだ。
ファンの思いも一緒に持ってプレーしていると思える選手たちだからこそ、そこに喜怒哀楽を重ね合わせる。
その相乗効果によってチームだけでなくその周辺の環境含めて全体が盛り上がる。
勝利へ結びつく最高のパフォーマンスに、さらに酔いしれる。
そうやって、夏のシーズン終盤戦、苦しさを乗り越えて得られるものに向かって突き進んでいこう。