【観戦】和巳が涙をこらえた理由
オールスター明けの後半戦、というか終盤戦の始まりは夏のヤフードーム恒例となった
「なーるほど!ザ・鷹の祭典」。
7/24-7/26のホークス×マリーンズ3連戦は、下の写真のような(写真はレプリカユニ)専用ユニフォームでの試合。
初戦、ホークスは2週間ぶり登板の斉藤和巳、マリーンズは11日前のリベンジを期す渡辺俊介で幕開け。
この日に合わせて、レプリカユニ付きのチケットで急遽観戦へ。

で、結果はこのとおり。
M | 0 0 0 | 0 0 0 | 0 0 2 | 2
H | 0 1 0 | 0 1 1 | 0 5 x | 8
勝)斉藤和(2勝2敗0S)
敗)渡辺俊(6勝5敗0S)
本)竹原2号ソロ(9回・ニコースキー)
斉藤和巳は、立ち上がりからとにかく慎重に見えた。
自分自身との確認、というよりキャッチャー勝己との呼吸や詰め掛けたファンへの問いかけのような。
絶対の自信が持てない中での投球で不甲斐なさを溜めては吐き出すという繰り返しのような。

でも、内容はどうであれランナーは併殺で仕留め、球数も少なめ(しかも無四球)で6イニングを抑えたのは自分に胸を張って振り返れる結果だったのではないかと思う。
途中TSUYOSHIのセーフティーバントを捕って転がりながら一塁へ送球する姿にハラハラしたが、気持ちは抑えつつもやっぱり高ぶっていたのかも。
そんな和巳を助けるだけの時間の余裕がホークス打線にあったような気がする。
何と言っても2回ウラ、小久保、柴原、本多の三連打で奪った先制点。
序盤で散発にならずに一気呵成で取った1点がチーム全体に与えた価値は大きい。
その後も走塁アウトあり、凡退してもいい当たりありと、点こそ入らないが俊介攻略の命題に答えは出てたのと同じだったかもしれない。5回ウラはワンチャンスで多村タイムリー二塁打、そして6回ウラにヒットの本多を勝己が還して3点目。俊介はここで降板。
マリーンズの継投策に一度はかわされたものの、8回ウラに6安打を集めて一挙5点で勝負あり。
和巳の2勝目と馬原の温存ができた、応援に来たファンも満足、会心のゲーム。
9回表は、まあニコースキーの実力がバレてよかったかな(ぉぃ)。
三瀬店長ご出勤でいいぢゃんと間延びついでにぶーたれながらゲームセット。

お立ち台には、まず3安打2盗塁(リーグトップの22盗塁)の本多。

そして斉藤和巳が上がると、場内全体から大きな拍手。
この日の登板時のコールより、8回ウラのビッグイニング終了後よりも大きな拍手。

インタビュアーであるTVQ吉松アナの最初の質問に「難しい質問ですね。」と返しつつ、
「どんな状況であってもこんだけの多くのファンに声援をしてもらって、すごく幸せな気持ちでいっぱいです。」(公式サイトのインタビューより)
言葉をかみ締めるように答える和巳。
彼はよく「不甲斐ない」という言葉をもって結果を出せない悔しさ、自分への悔しさを表すことが多い。
しかし、正直に「去年みたいな姿ではない」と言いつつもこれだけのあたたかい拍手を全身で受ければ今日は「不甲斐ない」と言う必要がないことを十分にわかっているようだ。
それでも、チームリーダーとして貢献できていない自分が歯がゆいのだろう。
締めの言葉が印象的だった。
「正直泣きたいぐらいうれしいんですけど、今日はグッと我慢して最後に優勝して皆さんと泣きたいと思いますんで、最後まで応援宜しくお願いします。」
この一戦に賭けたい思いをこらえ、自身約4ヶ月ぶりの勝利の喜びをこらえ、そして昨年までの思いと今シーズンに賭ける思いをこらえにこらえて、和巳は一体どこまでこらえる気なのだろうかと心配になってしまうほどだ。
今日の勝利は、和巳にまた大きな期待という重圧を背負わせてしまったのかもしれないなと。
まあ、和巳が涙をこらえた理由(喜びをこらえた理由)は和巳自身が答えているのかもしれないけど、
それは他の選手、ファン各自に対する問いかけと考えてもいいだろう。
自分が思う結論は、勝利へ導くためにやれることをやる(全力で応援する)しかない、ということだ。
和巳がこらえている喜びを、残り試合で解き放つためにチームとファン全体で攻めていくだけだ。
熱い夏と共にホークスの3位からの反攻は始まった。
熱い夏の始まりは、反攻へのリスタートだ。