【プレーオフ5】3年連続2勝3敗…、そこに和巳の姿が。
斉藤和巳が1点も許さずにファイターズ打線を抑えていく様を見て、
何の特別な感情を示さない自分がいた。
そして、ファイターズのサヨナラ勝ちで優勝が決まった瞬間には、
マウンドに崩れ落ちる和巳を何の感情も抱かずに見る自分がいた。
さらに、ホルベルトとズレータに脇を抱えられてマウンドを後にする
和巳を見て、それでも無表情でいられる自分に怖くなった。
一夜明けて、プレーオフの本当の怖さは、
こういう悲劇的な敗退をも普通に受け取れる心臓を持ってしまうことだと感じた。
札幌ドームで、ファイターズがホークスを迎えうつ2試合目。
負けたら片道切符の旅で終わるホークスは、中4日で斉藤和巳が登板するほかなかった。
それが今シーズンのホークスファンの総意でもあったし。
それゆえ、ファンの期待を体の中に昇華させて和巳は投げ続けた。
しかし、それ以上にすごいピッチャーがいた。
ファイターズの八木。
和巳が抑えれば抑えるほど、変化球の使い方、追い込み方、すべてがパワーアップしていった。
ホークス打線は決して打てないわけではなかったけれど、
八木の牽制球アウト、金子のファインプレー、そしてひちょりの3者連続キャッチと、完璧なまでに抑え込まれた。
特に、レギュラーシーズンから抑えてきた結果を大舞台でも継続させた八木をほめるしかないだろう。
そして、地元優勝を望む札幌ドームのファンの熱気だけでなく、
球界のエースの力をも自らの武器にした勇者たちが、わずかなチャンスで和巳を陥落させた。
9回ウラ、森本四球、田中賢犠打、小笠原敬遠、セギノール三振、稲葉二塁内野安打で森本生還。
Sh 0 0 0 | 0 0 0 | 0 0 0 | 0
Fs 0 0 0 | 0 0 0 | 0 0 1x| 1
ホークスは、3年連続でプレーオフ総合結果は2勝3敗で敗退となった。
(2006年は西武に2勝1敗、北海道日本ハムに0勝2敗)
2ndステージは、試合展開だけを追えば2日続けて完敗だった。
しかし、その負けを無言で拒み続けたのは、誰でもない、斉藤和巳。
チームリーダーとして、勝ちたい気持ちよりも「負けたくない」思いでチームを引っ張ってきたと思う。
野手と違い、先発投手だからプレーで自分の気持ちを表せるのは週に一度しかない。
数少ない機会で最高のパフォーマンスを出し続け、投手4冠を獲得。
数字はもちろん、数字ではないところでもリーグ最高の投手になったと思う。
しかし、和巳の目標はチームの優勝。
チームのために投げて勝つことが自分の仕事だった。
プレーオフの登板2試合は、レギュラーシーズンをも上回る気力が肌で伝わるピッチングだった。
ただ惜しむらくは、松坂にも八木にも1失点で敗れたように「負けたくない」思いがわずか1点で打ち砕かれてしまったことだ。
球界最高の投手にも、チーム一丸となって勝つという試練を与える。
つくづく、持って生まれた運命のようなものを呪うしかないだろうかとまで感じてしまう。
かなわなかった目標だが、だからといって死ぬわけじゃない。
ホークスファンのすべてが、2006年10月12日、札幌の地で魅せたあの魂を忘れない。
胸を張って今年の戦いの労をねぎらい、来年に向けて叱咤激励しよう。
今年のホークスは、確かに脆さが目立ったが、それでも最後までトップを争う3位だった。
そして、過去2年に比べればプレーオフも果敢に戦い抜いたのは明らかだ。
昨年・一昨年、終戦時にベンチにいなかった選手たちも数多くいて、立派に役割を果たしている。
まだまだこれからもいける。もっと強くなれる。
心の底に根付いた「自信」を、来季こそ頂点へ上り詰めるための燃料にしよう。
また、来年。
でも、最後に、やっぱりこれだけは言わなくては。
和巳、本当に申し訳ない。
ファンとして、力になれなかった責任を感じている。
下手に応援するもんじゃないね。
来季は死ぬ気で応援するけんね。
もう一度、あんな和巳の姿を見たとしたら、
その時はホークスファンを辞める時だ。
コメント
さばこぞさん負けず嫌いだなぁ~
親父様も細くなっちまった身体に合わせて
ユニ新調したみたいだし さぁ来年だ!
Posted by: ぼたん | 2006年10月13日 11:34
ええ、なんてったって王貞治親父の息子たちの一人ですから。
って書くと「オレオレ詐欺」っぽい。(ぉ
Posted by: さばこぞ | 2006年10月13日 12:46