「父」の言葉

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これほどまでに「父」の言葉を意気に感じている「子」たちはいないだろう。

西武に完敗して仕切り直しの遠征となったホークス。
マリーンズに12-0と完勝、新垣渚が完封で12勝目をあげた試合前、
選手宿舎へ王監督が激励に訪れたらしい。
チームを離れ、入院して以来はじめてナインと顔を合わせ、王監督は檄を飛ばしたそうだ。

「最初に掲げたトップでゴールするという気持ちを、きょうからの試合でもう1度鮮明にしてほしい。強い気持ちと仲間を信頼する気持ちを持てば、いい面が必ず出てくる。9月は我々の月だ」
「悔しいときはもっと悔しがれ。うれしいときはもっと喜んでプレーしろ。以前にも君たちに言ったことがあるが、もう1回言わせてもらう。オレが一番勝ちたいんだ」

これまで「父」から幾度と無く勝利への強い力と精神を叩き込まれてきた「子」たちが、その思いを素直に勝利に結び付けるべく戦った。

まず、ズレータが先制2ランで試合の主導権を握る。
ちょうどこの直前の信彦の四球から中継を聴いていたが、まさに自分の仕事を全うする一打。
さらに、6回に3点、7回に7点を一気に奪って試合を決めた。
ホルベルトに柴原の適時打、さらに代打で出た大道の一仕事は何より見ていてすっきりする。これが彼らの仕事なんだと思う。
仲澤もダメ押しの2ランを放ち、新入りの「子」たちにも確実に「父」の思いは伝わっているようにも思えた。

そして、何よりの孝行息子になった新垣渚。
3安打・四死球2、球数も多すぎず理想的なシャットアウト勝利。
最後まで隙を見せない、気持ちを切らさない、それも身体にしみこませてきたこと。
「父」もさぞかし大喜びだったろう。

「父」の留守を預かる森脇監督代行。

「いても立ってもいられなかったんだと思う。やせられたお体で足を運んでいただいて…。監督の言葉を聞いて、何かを感じない人は誰ひとりいない」

「絆」というものは、無理に24時間テレビでその言葉だけを強調されるものでもない。
信じる者たち同士が気持ちをつなげ合っていれば、形となり、結果となる。そういうものだ。
弱気やあきらめは、福岡を襲ったスコールとともに、これで洗い流された。
再び、「父」の強い気持ちを胸に、鷹が舞い上がるときだ。

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このページは、さばこぞが2006年8月30日 12:41に書いたブログ記事です。

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