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 ホームぽえむ藤井将雄 「ひとりのプロ野球選手へ贈る詩です」

2000年10月21日UP(2002年11月23日写真追加)

 

私は最近まで
愛されるあなたを知りませんでした。
しかし、今は
愛されるあなたを知り得たことを、誇りに思います。


大観衆を歓喜へと導く序章を作り出す、
マウンド上でのあなたの実力を誰もが認めました。
あなたのその姿は、
勝利という物語を作る歯車のひとつのように見えつつ、
チームの輪を回す、まぎれもない大車輪だったのです。
果てしなく大きくなった歓喜の渦は、
ついに最高の夢を私たちの目の前で呼び覚ましました。

マウンドを降りたあなたから、
今度は「ひと」「こと」の暖かさを学びました。
たくさんの「人」と明るく楽しくふれあい、
素直な「言葉」で励まし、奮い立たせてくれました。
何気ない「ひとこと」が勇気とともに託されていくことを、
あなたは知っていたのでしょう。
気づくのが遅くなったけれど、
私も、知ることができました。

もうひとつ、あなたと同じものを愛していたことも。

たくさんの人の輪と、選手たちの輪。
その中心にいなかったはずの
あなたが遠心力を起こしてくれたのでしょうか。
もはや奇跡ではない、事実があらわになったとき、
あなたは間違いなく、そこにいました。
ともに喜びを分かち合うことができました。


あなたが再びマウンドに立つ時を待ち望むうちに、
すばらしい人生が通り過ぎたとも知らず。


そして、あなたが同じ夢を見ていたことを知って、
涙にむせぶ輪を囲む、私がいました。


私がどれだけあなたと同じ大きな輪を愛したとしても、
あなたの思いには答えることはできないでしょう。
だから、あなたとともに応援したいのです。
たくさんの人と会えた場所で、
あなたの分まで辛さと楽しさを味わえる仲間たちを。

いっしょに生きることを教えてくれて、ありがとう。
すべての人を愛してくれたあなたとともに、
私はこれからも同じ夢を見たいから、
「ひとこと」をおくり続けます。


がんばれ、ホークス。


(2000年10月21日・ひとりのホークスファンより)

藤井将雄投手
2000年、雁の巣にて。
一時退院し、二軍で若鷹戦士たちとともに汗を流していました。
(写真提供:Daigoさん)

 


2000年10月13日、福岡ダイエーホークス・藤井将雄投手が永眠されました。
FDH最強のセットアッパー、そして最高のホークスファンの藤井さんに、
ささやかな思いを込めて、この詩を贈ります。
それと、快く写真掲載を了解してくれたDaigoさんにも感謝します。

FUJII MASAO 15
藤井投手公式サイトへリンク(2007年10月よりURLが変わりました)

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